Art Granola

芸術祭や美術展などで興味を持った作品や作家さんについて、リスペクトを込めて感想などを書いているブログです

あいちトリエンナーレ2019

#タリン・サイモン #あいち

#タリン・サイモン #あいちトリエンナーレ2019一見美しい個々の画像は深刻な社会問題の断片。また奇妙なフラワーアレンジメントは不都合な真実を知る証人。事件は記載されているものの疎ければ理解に及ばない。アートからの意味を汲み取るには「通じているこ…

#タニア・ペレス・コルドヴァ #Portrait of a woman passing by #あいちトリエンナーレ2019

#タニア・ペレス・コルドヴァ #Portrait of a woman passing by #あいちトリエンナーレ2019 「通り過ぎる女性の肖像」化粧の粉、長い髪の洗髪、ドレスの壺、軽石の唇、米とメキシコのコイン、片目コンタクトの石柱 女性の装い・イメージの膠着、アメリカとの…

#永田康祐 #あいちトリエンナーレ2019

#永田康祐 #あいちトリエンナーレ2019 一目見て「好きだなぁ」と感じた。キャプションを読むとコンピューターによる物質認識で色分けやパーセンテージが示されているという。けれどどこかに懐かしさがありそれは何だろう。と気になっていた。もしかしたら昔…

#桝本佳子 #あいちトリエンナーレ2019

#桝本佳子 #あいちトリエンナーレ2019 ユニークな組み合わせ、発想とそれを陶器で忠実に表現する技術がすごいなあ。作風が楽しげで気取りを感じさせないところも懐が大きい。

#今村洋平 #あいちトリエンナーレ2019

#今村洋平 #あいちトリエンナーレ2019何層にもシルクスクリーンが重なり美しい立体へ。遠目に見たフォルムと重量感、近寄った時の表情、その違い落差は、普通に「見る」という行為をクローズアップしているかのようでした。 pic.twitter.com/ITJrg8nM23— 夜…

#アンナ・フラチョヴァー 《アセンション・マーク I》 #あいちトリエンナーレ2019

#アンナ・フラチョヴァー 《アセンション・マーク I》 #あいちトリエンナーレ2019顔が凹み体は溶け手や脳も別。萩尾望都の漫画に「テレパシーで会話するエスパーは身体が必要ないゲル」という台詞があった。情報網が世界を覆う今、未来に「人」は居るのか?…

#高嶺格 《反歌:見上げたる 空を悲しも その色に 染まり果てにき 我ならぬまで》 #あいちトリエンナーレ2019

#高嶺格 《反歌:見上げたる 空…》 #あいちトリエンナーレ2019切り取られたプール底が立ち上がり圧倒され胸が痛む。まるで今を予見した抗い。関根伸夫の《位相》を想起する量と大きさが高校の墓標に相応しい。or 不穏な未来を暗示する2001年宇宙の旅の石板。…

#ワリード・ベシュティ《FedEx》他 #あいちトリエンナーレ2019

#ワリード・ベシュティ《FedEx》他 #あいちトリエンナーレ2019 今やネットで物が手軽に届く。作品では、発送したガラス箱の破損して戻ったものが展示されている。そして壁には感光したフィルム映像がスマホ対比に拡大されている。アナログ的世界の物と事、デ…

#ミリアム・カーン《美しいブルー》他  #あいちトリエンナーレ2019

#ミリアム・カーン《美しいブルー》 他#あいちトリエンナーレ2019 瞼を閉じた時に映る残像のよう。陰鬱な印象は出自のユダヤ人にまつわるテーマを持つからなのかも。けれどそれらを忘れてただ美しい色の重なり深みに捕らわれる。魅力的な作品でした。 pic.tw…

#田中功起『抽象・家族』 #あいちトリエンナーレ2019

あいちトリエンナーレ田中功起『抽象・家族』映像は3ヶ所で計二時間近い。全て見終わり一つの感想は、このアーティスト達のように距離を保ちながら話せる人が私には居るのか?そしてこのように話せることの切望感。思ったこと、田中功起は特にこの字数では…

#今津景『生き残る』 #あいちトリエンナーレ2019 今津景

#あいちトリエンナーレ2019 今津景『生き残る』モンキーもダンスし一見すると楽園、でも危うさが見え隠れしているのがわかる。粗末な兵士は何を狙う?爬虫類が祖先といわれても~。地球ヤバい?でも実感わかないし。 悲観それとも楽観? とりあえずこの仮想…

#伊藤ガビン『~ 没入感とアート ~プロジェクションマッピングへの異常な愛情』#あいちトリエンナーレ2019

あいちトリエンナーレ 伊藤ガビン『~ 没入感とアート ~プロジェクションマッピングへの異常な愛情』DランドEパレードの音楽もじり、稚拙なふりの制作過程。会場ではクスクスと笑いがもれる。没入とかイリュージョンもひもとき美術史も抑えて憎いわ!おすす…

#パンクロック・スゥラップ『進化の衰退』 #あいちトリエンナーレ2019

#あいちトリエンナーレパンクロック・スゥラップ『進化の衰退』人間が衰退した後は蟻かと、ナンセンス感もあるけど、蟻や白蟻は不思議な行動をすると聞いた。トイレの場所がある、とか、死んだらある場所に移し女王蟻が弔うようなふりもあるらしい。衰退は人…

#碓井ゆい『ガラスの中で』あいちトリエンナーレ2019

碓井ゆい『ガラスの中で』あいちトリエンナーレ2019柔らかい光を纏う円形の軽やかな浮遊物は緊張もほぐす素敵な作品だった。シャーレは細胞の培養・命の育み、オーガンジーに施された薄い藤色の刺繍の繊細な感覚、女性の美術界への参入としての工芸、など様…

#モニカ・メイヤー《El Tendedero (The Clothesline)》#あいちトリエンナーレ2019

#モニカ・メイヤー《El Tendedero (The Clothesline)》#あいちトリエンナーレ2019 カードには差別や抑圧などの個人的経験が記されている。どうにもならない重い澱が絡み付いているように感じた。展示も社会も肝心なのはこの先。まさに今「ダブルスタンダード…

#クラウディア・マルティネス《・・でも、あなたは私のものと一緒にいられる・・》#あいちトリエンナーレ2019

#クラウディア・マルティネス《・・でも、あなたは私のものと一緒にいられる・・》#あいちトリエンナーレ2019侵略された過去を持つペルー断片的なモチーフは破壊されたイメージを静かに伝える自身のルーツを愛おしむような静かな展示風景遠い過去の独白美し…

#タニア・ブルゲラ 《43126》 #あいちトリエンナーレ2019

#タニア・ブルゲラ 《43126》 #あいちトリエンナーレ2019難民問題に疎い私。五桁の数字は2019年に国外脱出した難民数と果たせず亡くなった方々の合計数。このメンソールの部屋で涙が出てくる。仕掛けがなければその悲惨な数字を見ても涙一粒でない…

文谷有佳里《なにもない風景を眺める 》 あいちトリエンナーレ2019

#文谷有佳里《なにもない風景を眺める 》 #あいちトリエンナーレ2019繊細な筆致が伸縮を繰り返しながら、折れる、停まる、頭のなかで奏でる音楽のよう。展示ガラス描かれた線が重奏のように広がる。「情」というより「知」のイメージがする。 pic.twitter.co…

ヘザー・デューイ=ハグボーグ《Stranger Visions》《Invisible》 あいちトリエンナーレ2019

#あいちトリエンナーレヘザー・デューイ=ハグボーグ《Stranger Visions》NY のカフェ、グラスや吸殻から採取したDNA から顔再現。《Invisible》それを阻止する薬品。これがそんなにSF チックに見えないのは、事態がもう間近に迫っているからかと。監視、防…

ウーゴ・ロンディノーネ 『孤独のボキャブラリー』:あいちトリエンナーレ2019

#あいちトリアンナーレ2019#ウーゴ・ロンディノーネ 『孤独のボキャブラリー』近づくと肉感や重量感もあって、動き出しそうなリアル感。明るい衣装とは裏腹にけだるく座り込んだり寝そべったり。そんな孤独な人、寄り添うとなぜか落ち着く。台座がなくて…

あいちトリエンナーレ2019(名古屋市美術館)

あいちトリエンナーレ(名古屋市美術館)に来た。気になったのはあとで。 pic.twitter.com/olQVst5olu— 夜宮 (@northnailsym) 2019年8月6日